
暫く前から、CA ARCserve Backup を使って行っているLTOへのバックアップで警告が出ていました。(ARCServeのテープの有効期限)
予防保守と言う意味でLTOを交換しようと思っていたのですが、色々と立て込んでいる内に期限が来てしまいました。つまり、バックアップが異常終了しました。
発生したエラーはこんな感じ。メディアが見つからないという趣旨のエラーが2件出ています。

エラーをダブルクリックしてヘルプを表示します。
まず、E3834。

エラー E3834
このジョブに使用できる適切なメディアが見つかりません。
モジュール:
タスク(asbackup.dll)
原因:
ジョブをサブミットしたときにテープ グループが選択されていましたが、このテープ
グループにはこのバックアップ ジョブに使用できる適切なメディアはありません。
処置:
このテープ グループにブランク メディアをマウントします。
そして、E3831

エラー E3831
メディアが見つかりません。
モジュール:
タスク エンジン
原因:
CA ARCserve Backup は適切なメディアを見つけることができません。
処置:
アクティブ グループに属しているドライブにメディアをセットしてください。
メディアが損傷しているか、ストレージ デバイスのヘッドがクリーニングを
必要としている可能性があります。
メディア関連の問題のトラブルシューティングのヒントについては、「メディア
エラー」を参照してください。
なお、ARCserveのバージョンは15です。

マニュアルによると、LTOの有効期限を設定するには“手動”でフォーマットする必要があるらしいです。バックアップの開始時に“自動”でフォーマットしていたんですが、これではダメって事なんですね(まぁ仕組みを考えれば当然なのだが)。
ARCserveを起動して、メニューから「クイックスタート」→「管理」→「デバイス」を選択。

左側のリストからLTO装置を選択、右上の一覧から対象のLTOを右クリックして「フォーマット」を選択。

新しいメディア名は変更前と同じ名前にして、有効期限を延ばしてOKボタンを選択。

確認メッセージで「OK」ボタンを選択。

すると、一拍おいてからアイコンがクルクル回転し始めます。

数分後に、名前の部分が<更新中>に変わり・・・

フォーマット完了メッセージが表示されるので、「OK」ボタンを選択します。

以上で完了です。
念のために、有効期限を確認します(確認方法は前回参照)。

うん、確かに変更されていますね。
この状態で異常終了したバックアップジョブを即時実行したのですが、無事にバックアップ成功しました。
まぁ、警告が出ていたので異常終了することは分かっていました。それでも放置したのは、「メディアの有効期限が到来した時に異常終了する」という情報が正しいのか、そして、どんなエラーになるのか興味があったからです。
・・・いや、まぁ感心できない話なのですが、世代管理しているのと、重要度がやや低いシステムだったので別にいいかなと。
それにしても、エラーの理由がメディアの有効の到来なのに、エラーメッセージ(E3834、E3834)からは、あからさまにメディア(LTO)が悪いとしか読み取れないのは凄いですね(まぁ、警告は出てましたけど)。
有効期限の到来による異常終了なんて、システム管理者が不在の会社では良くありそうな気がしますけど、これで良いんですかね?
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