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(元)社内SEの徒然なる日記

子会社との合併に伴うシステム移行 No18 時を超えて

■ 四半期決算

以前、子会社との合併に関する一連の記事を投稿していた(子会社との合併に伴うシステム移行 No17 移行後)のですが、続きがありました。

合併したのが9月末、システムは10月度として合併。ということは、12月度の締めというのは合併後に初めて行う四半期決算ということになります。

・・・そして数字が合わない。

■ 未決済手形残高

問題になったのは、買掛残高に保持している未決済手形の残高が、実際の支払手形の残高と一致していないことでした。正しいのは支払手形(現物との突き合わせで確認)なので、間違っているのは買掛残高で間違いありません。

勤め先の基幹システムでは、買掛残高は月度の単位でのみ更新されます。売掛残高は与信などとのチェックのために日々更新しているのですが、買掛残高は月次で把握できれば十分なんだそうです。

問題となった買掛残高の未決済手形残高は、支払データの金種が手形で、期日が月次以降のものを集計して算出しています。どこかで書いたと思いますが、今回の合併で移行したのは残高だけなので支払データは対象外です。よって、既存の仕組みでは未決済手形残高を作れません。

そこで、新たに「未決済調整ファイル」というファイルを作成しました。ここには、そこに手形の情報(取引先、部署、期日など)を設定しておいて、買掛残高の作成処理の中で未決済調整ファイルから期日が到来していないデータを抽出して、未決済手形残高を作るようにしたのです。

・・・発想は良かったんですけどね。

■ バカがいる

さて、では何が問題だったのかというと、買掛残高の作成処理に追加した未決済調整ファイルの抽出条件が誤っていました。

2014年12月度の月次の場合、未決済として抽出する条件は、期日が2015年1月1日以降のデータになるのが正しいです。しかし、実際には期日が締日の月初以降(この例だと、2014年12月1日以降)のデータを対象にしていました。

結果、実際の残高よりも数字が大きくなってしまっていました。まったく、誰だ!こんなアホな条件にしたのは!

・・・私です。

■ 対応

合併後にかなり真剣にチェックしていたのですが、買掛残高は重要度が低いのでチェックが漏れていました。そして、買掛残高の金額は未決済手形残高まで表示する資料はほとんど無いので誰も気づきませんでした。

四半期決算ということで、手形の管理部署が実物との突き合わせをしたのですが、そこでようやく、差異に気づいたのです。

前述の障害条件から、0月度からズレていたので3ヶ月分の買掛残高の修正が必要になりました。データを直して、未決済手形残高を表示している帳票を再出力して、DWHに蓄積している買掛残高も修正して・・・

自業自得とはいえ、疲れました。

■ 後書き

というのが、障害と障害と徹夜でボヤいていたお話です。この対応でクタクタになって帰宅したと思ったら、夜間処理が異常終了して再び会社に向かうことに。悪いことって重なりますね。

前回:子会社との合併に伴うシステム移行 No17 移行後

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