
■ 移行するマスタ
子会社を吸収合併するってことなので、子会社の組織や担当者などを登録する必要があります。
組織については、既存の部署に吸収せずに新しい支店として扱うという方針にしたので、組織マスタの登録が必要、人も増えるので担当者マスタも登録しないとダメですね。その他に様々なマスタ群が必要になりそうです。
うーむ、最初はマスタメンテナンス機能を使用して手動で登録するつもりだったのですが、結構な数になりそうです。手動作業を増やせば増やす程、移行にかかる時間が増えるし、障害発生点が増えるので避けたい所です。
少し時間もあるので、各マスタを登録(更新)するSQLを用意する事にしました。こいつを使って移行リハーサル(移行当日の前月に実施する)を行い、問題がなければ本番環境での移行でも使います。これで、安定した移行が実現出来そうです。
ってことで、内容が決まっているマスタについては良かったのですが・・・
■ 取引先マスタ
今回の移行で最も重要なキーとなるのが取引先マスタです。
他の移行対象データ(買掛残高、売掛残高、手形、工事契約・・・)については、必要な項目は全て子会社のシステムから抜き出せたのですが、取引先マスタだけは使い物になりません。
考え方が全く違うということもあるのですが、それ以上に取引条件とか、お互いに取引があるお客さんがいるとか、精査しないと使えません。ってことで、こいつだけは手作業でデータを作る事にしたのですが、これが非常に難航しています。
取引先マスタが全てのキーになるので、この移行に失敗したら全ての作業が無駄になります。なのですが、色々な事情が重なってデータ作成に手間取り、ある程度出来てきた時点で移行プログラムに投入したらエラーの山・・・
あぁ、胸が苦しい。
■ 後書き
小売業ならどうか分かりませんが、卸売業で取引先の規模が小さかったりすると回収条件や支払条件がキッチリ決まっていない事が多いです。それどころか、住所や電話番号とかの基本的な項目内容も変だったりします。
取引先マスタは関係する部署が多い(与信、回収、支払、仕入、発注、・・・)マスタなので内容を詰めるのにも時間がかかります。移行当日までに出来そうにないので、移行当日までにエラーとならない状態まで仕上げて、移行自体を成功させる。そして、細かい所は合併後に少しずつ詰めて行くってことで。
・・・っていうか、我々システム部は移行を成功させるために数ヶ月前から準備しているんだから、合併後はのんびりしていた他の部署に頑張って貰いたい所です。
前回:子会社との合併に伴うシステム移行 No9 開発
次回:子会社との合併に伴うシステム移行 No11 既存機能の流用
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