
■ 印刷障害
基幹システムからプリンターに帳票を出力するって処理があるのですが、稀に異常終了することがあります。
異常終了したことをユーザーが気付く仕組み(エラーメッセージの表示など)があれば良いのですが、悪いことに投捨て型の処理のため、ユーザーには処理の実行結果が分らないのです。
■ 原因
まぁ、原因はプリントサーバー(Windows Server 2003)のディスク容量が不足したっていう良くあることだったのですが、解決まで結構手間が掛かりました。
単純にプリントサーバーとして使っているなら良かったのですが、基幹システムと連携させるために帳票作成ソフトとか入れてまして、そちらの方の対応もあったりと...
■ 対応
ソフト側の対応は別として、プリントサーバーに対してはスプールフォルダをディスク容量に余裕のある別のドライブに移すことにしました。
プリントサーバー上で、「スタート」 → 「プリンタとFAX」を選択します。

「ファイル」メニューから「サーバーのプロパティ」を選択します。

「詳細設定」タブを選択すると、「スプールフォルダ」という、現在のスプールの場所を確認することが出来ます。

初期値はシステムフォルダ(つまりCドライブ)なのですが、Cドライブって色々な用途で使用されるので、ちょっと何かがあると容量が足りなくなっちゃいます。
なので、ディスク容量に余裕があって、突発的な増減がしない場所(ドライブ)に移動させます。

変更前 C:\WINDOWS\system32\spool\PRINTERS
変更後 G:\spool\PRINTERS
※ 変更後のフォルダは、作業前に作っておいて下さい。
「OK」ボタンを押すと、確認メッセージが表示されるので「はい」を選択します。

以上で、変更完了です。
■ 補足
最後の確認メッセージに書いてある通り、スプールフォルダの変更は即時反映しちゃいます。なので、本当は印刷がされていないタイミングを狙う、というか、プリント系のサービスを止めて印刷出来なくしてから行うのが正しいかも知れません。
プリント系のサービスだと、「PRT Server Service」と「Print Spooler」ですかね。
ただ、このサービスって依存関係が強くて、プリントサーバーに印刷系のソフトとかが入っていると、そっちの方のサービスを先に止めないとダメだったりと結構面倒です。
なので、実際にはサービスを止めずに、印刷していないタイミング(元のスプールフォルダが空になった瞬間)を見計らって変更しました。
ちなみに、変更先のフォルダが無い場合は、「サーバー スプール ディレクトリが無効です。」とエラーが表示されます。

Windows2008 Serverでの設定方法:Windows2008 Serverでスプールフォルダを変更する方法
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