
既存機能への機能追加要望
半年くらい前の話ですが、基幹システムに対する、修正要望が上がってきました。
何でも、商流が変わるので新しい伝票入力方式が必要になるって話だったんですけど、私の所まで話が回ってきたときには、あと一ヶ月位しか時間が無い状態でした。
ザックと工数を出して見ると、60人月超(開発人員は私一人)。
...要望上げてきた人(部署)は、軽い気持ちで言ってきたのでしょうけど、作るのは大変なんですがね。
まぁ、愚痴ってもしょうがありません。
私が二人分働いて(つまり残業して)、何とかするとしますかね(給料も二人分出るのなら喜んで働くんだけどなぁ)。
※ 注意
愚痴ってもしょうがないと書いておいてなんですけど、この先は愚痴です。
そんなの、聞きたくない(読みたくない)という方は、そっと別のサイトに移動をお願いします。
仕様書の修正は後回し
要件を整理すると、新規画面は不要で、既存の画面に対する修正だけで何とかなりそう。
まず、仕様書を直そうと思ったのですが、何か記述が変。
...はい、仕様と実装が食い違っているという、よくあるパターンです。
本当は、実装を解析して仕様書を直したかったのですが、何しろ時間が無い。しかも、プログラムが非常に汚くて、解析していると納期に間に合わなくなることが明白。
という訳で、仕様書は私の頭の中(+殴り書き)で作成して、プログラムを先に直すことにしました。
本当は、いけないんでしょうけど、どうせ開発者が私一人ですからね。
テスト!
というわけで、必死こいて何とか動くところまでプログラムは直しました。ユーザーへのレビューも、概ね好評でなかなか順調だったのです。
...まぁ、代償に私の体はボロボロになりましたけどね。
この時点で、納期まで数日。
実は、この時はまだ詳細なテストが出来ていなかったりして、内心かなり焦っていました。
見た目上はレビューが出来る程度まで動くのですが、他システムとのデータの整合性とかといった、内部的な部分の検証が出来ていなかったんですよ。
やるべきテストは大きく2つ。
一つは、先ほど言った内部連動とかの基盤部分のテスト(これが重要)。もう一つは、修正した画面の動作の検証です。
結構な機能追加で、画面制御ロジックとかもかなり(元の70%以上)書き直したので、追加した部分以外にも障害が出る可能性が高い(というか、間違いなくバグがある)ので、そちらも潰さないと不味いです。
残日数を考えると、私一人で両方を片付けるのは無理(というか無謀)と判断して、既存機能の動作を把握しているシステム運用部署の課長(Aさん)にテストの協力を依頼しました。
ちなみに、この修正案件をユーザーから直接受けたのは、このA課長で、修正画面の動作を把握しているのも、この人だけです。
その条件下で、依頼した結果がこんな感じです。
私:ということで、画面周りの動作テストを手伝って貰えませんか。
A:...(嫌そうに顔をしかめて、顔を横に向ける)
私:...
いや、このA課長が忙しいっていうなら分るんですけど、見るからに余裕がある(というか満ち溢れている)のに、この態度ってどうなんだろ。
リリースした結果
なんというか、やる気のない人間に期待しても無駄と判断して、自力で何とかすることにしたのですが、現実的に間に合う訳がありません。
なので、システム全体に影響を与える部分を中心にテストして、画面制御あたりについては、通り一遍等のテストだけにしました。というか、時間切れになりました。
結局そのままリリースしたのですが、案の定、リリースした途端に障害が頻発。もぐら叩きのようにバグを潰して、安定するまでに約1週間ほどかかりました。
ただし、私がしっかりテストした内部連動の部分についてはバグが無く、画面制御系のバグだけでした。うん、まったく想定通りです。
結構な数のバグが出たのですが、これ、私だけが悪いとは思えなかったんですよね。
バグといっても、修正前の動作との食い違いといった軽微なものが殆どで、A課長がテストを手伝ってくれていれば、間違いなくバグの発生件数は半分以下に抑えられたと思うのですよ。
最終的には、「たくさんバグだしてすみません」って私、頭下げましたけど、これ、頭下げる人違いませんかね。
後書き
このA課長。自分に都合の悪いことは逃げ回るくせに、自分は仕事をしていると思っているっていうタイプなので、あんまり期待してなかったんですけど、流石に今回くらいは手伝ってくれると思っていたんですね。
がっかりです。
ちなみに、リリース後にはユーザーの所に積極的に顔を出して、操作指導とかやってました。
これも、好意的にみれば、運用担当の責任を自覚した行動って見えますけど、私の立場からみると、別の見方もできるんですよね。
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