
開発要件の整理
前回(基幹システムの電子記録債権への対応 Part3 計画立案)は、あえてユーザーの意見は聞かない(実際には、大まかな要望は聞いていますが)でコスト見積もりとか計画とかを作った訳ですが、流石に実際の設計の前には意見を聞かない訳にな行きません。
というわけで、Q&A方式でやりたい事を聞き取り事にしました。
電子記録債権の発生
基本的には、現在の手形に合わせた方式で行いようです。
まぁ、気持ちは分かりますよね。
例えば、受取手形は、入金システムから伝票を手形入金という形で登録しています。
ここで入力された情報と、実際の手形で、手形承認というオペレーションを行う事で、初めて手形管理システムに受取手形の情報が伝わるわけです。
電子記録債権も同じように、入金システムから入力させたいという要望です。
ただし、実態がないので手形承認に該当する機能は不要との事。
うーん、機能が少なくなる分には開発負荷が下がるので良いのですが、大丈夫だろうか?
承認機能が無いってことは、入力=承認ですよね。間違い時の訂正について、少し粘っこく聞いてみたのですが、あんまり本気で考えてくれている気配は感じません。どうも、ユーザーさんは「人間は間違えいる生き物である」って事を認めたがらないんですよね。
いやらしいのは、間違えた時には「データパッチで直せば良いだろ」という思惑が見え隠れしている事だったりします。
それは、本来やっていは行けない最終手段なんですけどねぇ。
・・・どう考えても怪しいので、入力後の訂正機能については(内緒で)用意する方向で考えておきます。
少なくとも、内部設計レベルでは訂正可能にしておかないと、とんでもないことになりかねません。
電子記録債権の管理
管理上の話では、現時点の電子記録債権だけでなく、過去の特定の時点での電子記録債権の情報も見れるようにして欲しいという事です。
つまり、数ヶ月前の月次終了時の状態とかですよね。
たしかに、これは無いと困ります。
この時点で、何らかの履歴管理が出来る方法が必要になってくるのは確定ですね。
その他
後は、未決済残高を売掛システム、与信システムへ連動させること、電子記録債権を経理システムに連動する機能(自動仕訳)を用意する事などが要望されました。
この辺りは、現行の手形システムでもやっていることなので、予想通りですね。
後書き
前回の記事から随分と間が空いてますが、作業自体は順調に進んでいます。
仕事関係の記事は、私の頭の整理も兼ねているので業務時間内に書いているのですが、流石に設計を行いながら、ブログを書いてる余裕はありませんでした。
...忘れてたわけじゃないですよ?
前回:基幹システムの電子記録債権への対応 Part3 計画立案
次回:基幹システムの電子記録債権への対応 Part5 開発方法
投稿記事の一覧:目次
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