
■ データと帳票の取得
いよいよ移行リハーサル当日、まず相手から移行用のデータとチェック用の帳票を取得します。
B/S、P/L、在庫一覧、工事系の各種帳票(完工高、未成売上、完工原価、未成工事支出金、完工未収入金)、うーん、このくらいかな?ついでに、売掛トータル、買掛トータル、B/S、P/Lで数値を調整しているなら、それがわかる資料もあって良いかもです。
よし、準備OK!
■ ワークテーブル
取得したデータをワークテーブルに投入します。データはExcel、ワークテーブルはOracle。登録は、自作の汎用データ変換ツールを使います。
パラメータを設定すると、それに従ってデータ変換をしてくれるものなのですが、イレギュラーな変換に対応するため、パラメータの設定が異様に難しい。多分、私にしか使えないし、私も来年には忘れているような困った代物です。
んで、早速処理を開始したのですが、これがなかなか難航します。主キーが重複したり、項目の桁あふれが発生したり、散々です。
一番困ったのが、相手のデータがこちらの上限桁数を超えた時の対応です。あるテーブルの項目長が、相手は50byte、こちらは40Byte。こうなると、あふれた10Byte分をどうするのかってのに悩みます。
移行プログラムであふれた分を削るのは簡単なのですが、それが重要な項目だったら単純に消すわけにもいきません。うーん、これは事前に確認しておくべきだった。
■ 転記ミス、解析ミス
いろいろな問題を乗り越えて、ようやくワークテーブルへのデータ登録が完了。ここで、ワークテーブルに登録したデータと、帳票の数値チェックを行います。
・・・・・・・・・・・・合わん。いや、なんだろ、ことごとく合わない。
計算式を入れたExcel表を用意してあって、それぞれの金額を入力すれば差額が出る仕組みなのですが、ほとんどの項目で数値が合わない。
なんだろと思ったのですが、ほとんどが転記ミス。帳票の数値をExcelに転記してもらったのですが、その作業をした人が今ひとつ使う数値を理解していなかったらしく、持ってくる数値が違う。ほとんどの原因がコレでした。
もう一つが、解析ミス。
1レコードに1月から12月までの金額を抱えた年度単位のデータがあります。このデータの先頭には、前年の累計金額項目があります。それを信じて集計をかけたのですが、どうも合わない。んで、実際にデータをのぞいてみると、前年累計の金額項目に想定した金額が入っていない。
・・・あれ?
■ 後書き
遠回しに書きましたが、最後まで合わなかったのは完工未収入金です。入金額の累計金額の取得方法が間違ってた訳ですが、対応方法は考えもの。
工事系の移行プログラムは結構複雑なので、あまり触りたくない。いっそのこと、データパッチで前年累計金額を計算して、突っ込んでやろうかな。全項目が0になってるだけで、前年入金って項目自体はある訳だし。
前回:子会社との合併の伴うシステム統合 No31 移行リハーサル(準備)
次回:子会社との合併の伴うシステム統合 No33 社内手続き
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