
■ ブック全体を印刷
Excelで、複数のシートにまたがって作成した資料を両面印刷したいケースがあります。
例えば、1枚目を表紙、2枚目以降に詳細、最後のページに変更履歴、そんな作り方をした場合、書式がバラバラになるのでシートを分けて作成することがあります。
サンプルとして、2つのシートを作ってみました。


これをまとめて印刷する場合、印刷対象を変更することで可能ではあります。
印刷したいシートを全て選択(Shiftキー or Ctrlキーを押しながらシート見出しをクリック)して、印刷対象を「選択したシート」とする方法が一つ。


もう一つは、印刷対象を「ブック全体」にするですね。


ここまでは簡単なのですが、やりたいのは両面印刷なのです。
■ 両面印刷
上記の設定方法でブック全体を印刷することは可能になるのですが、印刷時に両面印刷を指定しても、シートの切り替わる箇所で両面印刷が途切れてしまって、途中で片面印刷になってしまいます。
最近のExcelは、標準機能でPDFに出力出来るので、PDFに出力して、そこから両面印刷するようにしていました。これしか出来ないと思っていたのですが、そうでも無いようです。
一つのシートを表紙として、もう一つのシートに詳細を書いていくような資料を作っていたのです。これを印刷する時に、表紙のシートは片面印刷にして、詳細を書いたシートは両面印刷にしたいと思って、前述の方法で印刷したら、何事もなく両面印刷されてしまいました。
・・・流石に、ここで気がつきました。
■ 両面印刷
そもそも、Excelの印刷設定ってシートごとに設定する性質があって、両面印刷についても同じです。
なので、印刷したいシートを選択して印刷対象を「両面印刷」にする。これを両面印刷したい全てのシートに設定してから、ブック全体を印刷すれば、複数のシートであっても途切れずに両面印刷が可能です。
印刷画面のプレビューでページを切り替えていくと、シートが変わったタイミングで印刷設定も変わるので、そこで設定しても良いかと思います。
サンプルだと、こうですね。印刷対象をブック全体にして両面印刷にします。

印刷プレビューで2ページ目(2シート目)を表示すると、片面印刷に戻っています。

ここで、両面印刷にすれば良いということです。

■ 後書き
なお、結果はこうなりました。

実のところ、Excelは使いこなしている方だと自分では思っていたのですが、こんな基本的なレベルで躓いているようでは話になりませんね。
しっかりと勉強すれば、もっと色々なことが出来そうなのですが、流石に十数年もExcelを使っていると、日常的に必要な操作については特に困ることもなく実現できているので、その気になりません。
今回の両面印刷についても、PDFに出力してから印刷する方法でも時間のロスって殆ど無い。シート数が多い場合は、早いこともあったりするので、これまた何とも・・・
なんだかなぁ。ですよ。
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