
■ 聞き取り
前回までの経緯で、とても不安な状況なのは理解できました。こうなると、相手先のシステム担当の実力が気になるところです。
最悪なのは、良くわからない状態でシステムが動いているという状態。こうなると、もうシステム移行そのものの方針を大きく変えなければならないかもしれません。
ってことで、実際に出向いてみました。
・・・聞き取り中
・・・・・・聞き取り中
・・・・・・・・・聞き取り中
疲れた。
■ システムの立ち位置
聞いてみて分かったのは、システムの立ち位置が私の勤め先と大きく違うということです。
勤め先のシステムは、名目上は営業支援システムということで始まってはいるのですが、実際の設計段階では営業の人は積極的に参加してくれず、事務方の人が主に参加した結果、結構強力な管理システムになっているという、ありがちな状況になっています。
もちろん、営業面の要望もかなり吸収したので、使い物にならないってレベルではないのですが、どちらかというと管理系の機能の方が強力ではあるのです。だからこそ、基幹システムで作成した数値が、そのままB/Sに連動するわけなんですよ。
一方で、子会社の方といえば、営業系の人が中心になって考えたみたいで、管理系の機能が非常に脆弱です。
例えば、在庫システムには月末在庫の状態を管理する機能はありません。入出庫の確認をする機能はあっても、使用は任意で伝票の起票と同時に在庫が増減するようです。
何から何までそんな感じなので、当然、会計とは連動していない。基幹システムからデータを引っこ抜いて、色々と加工してB/Sに繋いでいるそうです。
■ 悪くはない
突っ込みどころは満載ですが、最悪ってほどではないようです。
システム上には不備が多々あるのですが、営業の実務ベースで困るって程ではないようですし、管理系の不備をフォローできる能力をもった事務系の人間がいることも分かりました。後は、彼らの協力をいかに引き出すかにかかっていそうです。
合併される立場の子会社の方達は複雑な心境でしょうし、こちらで出来ることは吸収してあげたいところです。
■ 後書き
聞き取りと言っても、聞くべき内容は多岐に渡っています。そして、聞いた内容を精査した結果、さらに聞きたい事も出てくると思います。
この辺りの聞き取り能力は、私の苦手とするところ。事前に準備を整えて、資料(というか、シナリオ)を作って望めば、そこそこいけるのですが、なんと言うか、柔軟な対応となると急に言葉が詰まると言うか・・・
若い時より、大分出来るようにはなったのですが、不得手である事には変わりません。そこで、私が相手先に出向くときは、おしゃべりが得意な人に同席してもらっています。
何でも出来る人間はいないのだから、お互いの得意分野を合わせて行きたいところです。
前回:子会社とのシステム統合 No20 データ分析
次回:子会社との合併に伴うシステム統合 No22 システム構成
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