
■ 悪夢の帰り道
実は、この時点(支笏湖までサイクリングに再挑戦!(前編))で持ってきた水が底を尽きそうでした。支笏湖に向かう道が山道で、途中に何もないのは想像していましたが、思った以上に何もありません。
自動販売機くらいはあるだろうと思っていたのですが、甘かったです。もうペットボトルの三分の一程度しか水が残っていません。
・・・どうしよう。
距離を考えると、このまま支笏湖温泉まで突き進んでしまうのが無難でしょうが、そこまで行くと帰りがかなり遅くなってしまいます。暗い山道を自転車で走るのは無謀すぎます。
それに、翌日は仕事だし、支笏湖温泉まで行って戻る体力が残っているのかとか色々脳裏を駆け巡ったのですが、意を決して引き返すことにしました。
トンネルの近くまで戻れれば、後は殆どが下り坂なので、何とかなるだろうという考えです。
なお、この考えは甘すぎました。
あまり休憩も出来ずに引き返したので(水がないので、ノンビリできなかった)、体力が限界。自転車を降りて、歩いて坂道を登る羽目になり、なんとかトンネルまで戻った時には、ついに水が底を尽きました。
■ 脱水
背中に冷たいものが伝っているのですが、止まることも出来ません。水分補給なしで二十数キロを戻ります。
下り坂ばかりというのは確かなのですが、所々に登り坂もあるし、それが低下した体力をさらに奪います。滝のように流れていた汗が徐々に出なくなり、焦りが一層濃くなります。必死に足を動かして進みます。
下山まで10キロくらいの上り坂で、右足に力を込めた途端に、ふくらはぎに痛みが走ります。攣りました。泣きっ面に蜂。慌てて地面に座り込んで足を揉み解しながら回復を待ちます。しばらくすると、動けるようになったのですが、今度は左足の足首辺りがが怪しくなってきます。
かなり負担をかけたとはいえ、数年がかりで鍛えた足が限界を迎えるには早いと思っていたのですが、この症状は、筋肉疲労ではなく脱、水症状らしいです。
普通に攣ったのと比べて、異様に回復が早かったりしたので、もしやとは思ってましたけどね。
■ 水分と休息
そろそろ、他者に助けを求めるべきかと思案していたのですが、何とか水分補給できそうな施設にたどり着きました。幸い、自動販売機も見えるので、これで一安心です。さて、早速スポーツドリンクを買おうと小銭入れを見ると100円硬貨が1枚だけしかありません。
はい、買えません。
ならば千円札だと思って札入れをみたのですが、五千円札と一万円札しかありません。当然、使える札は千円札だけ。
・ ・・マジかよ。
本当は塩分を補充したかったのですが、仕方ありません。水だけは飲めたので、何とか下山するまで持ちそうです。
こんな感じで苦難の道のりだったのですが、何とか芸術の森まで戻ってきました。色々あって流石に限界です。ここには座って休める場所が各所にあるので、少し(1時間ほど)休憩させてもらって体力を回復。
■ 帰宅
帰り道は余裕がなかったので写真も動画も撮ってませんでした。寂しいので、豊平川の様子をペタリ。

彼らも、今日の暑さには閉口していたのか、何だかダラリとしています。
さて、今回の道程を動画にしてみました。
■ 後書き
他にもサイクリングしている人を見かけるのですが、そんなに水を持ち歩いているようには見えないんですよね。皆んな、私のように大量に汗をかいたりしないってことなのか、単に私が飲みすぎなのか・・・
何だか釈然としません。
それと、今回はかなり苦しんだのですが、周りに人はいたのですから、助けを求めれば(例えば、水を分けてもらうとか)苦しむこともなかったかも知れません。ただ、私にとって他人に助けを求めるのは最後の手段なんで、出来れば自力で何とかしたかったのです。
拘りっていうより、他者に関わるのに気後れするってだけ何ですけどね。我ながら、何だなぁって感じです。
それにしても、今回の最大の失敗は、よく分からない場所に甘い見込みで突き進んだことですね。次回があれば、事前に車で下見をした方が良さそうです。
・・・まぁ、支笏湖にはもう行きませんけどね。
前編:支笏湖までサイクリングに再挑戦!(前編)
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