
■ 学歴
少し前に、「学歴は下だけど、社歴の長い人に無条件に頭を下げるのに違和感がある」という感じのニュース(記事)を目にしました。
その辺りについて、昔から思うところがあったのでダラダラと書いてみようと思います。
■ 給与
まず、私は専門学校の出身で、新卒で今の会社に入社しました。その当時の同期は全員が大学を卒業しているので、私より2歳ほど年上ですね。んで、給与面では、私と他の同期の給料には相応の開き(確か1〜2万だったかな?)がありました。
正直、面白くはなかったです。ただ、結構歴史がある会社なので、基本は終身雇用&年功序列です。それをベースに考えると、少し違う考え方ができます。
専門学校卒の私が、大学を卒業した時点の年齢になる頃には2回の昇給があるわけです。それを踏まえて、大学卒の彼らの初任給と、専門学校卒の私の2年後の給与を比べると、私の方が高かったりします。
■ 昇給
続けて昇給の方ですが、これも学歴が上の方が多いようです。つまり、人事考課が同じなら、大学卒の彼らの方が高いってことです。ただし、この差は徐々に縮まるそうで、10年もしたら差はなくなるそうです(当時の上司が言っていました)。
最初のうちは学歴を重視して、徐々に実際の働きに評価を移していくってことみたいです。
■ 考察
私の勤め先の給与体系はそんな感じでした。まぁ、現在中年になってしまった私が入社した当時のことですから、今では少し制度が変わっている可能性はあるんですけどね。
しかし、改めて読んでみると、学歴は低いけど能力の高い人にとっては、ちょっと面白くないかもしれませんね。「学歴でなく仕事で見てくれ!」って叫びが聞こえてきそうです。
もっとも、私はこの評価制度って一理あるように感じます。これが、能力主義での評価だったとしてもです。
って言うのも、現実問題として入社早々の新人は学歴がどうだろうと使い物になりません。まず1〜2年かけて基本を仕込んで、徐々に実戦投入。結果が上々なら、徐々に重要度の高い仕事を任せていくことになると思います。
そうなると本当に価値のある、評価に価する仕事が巡ってくるのは早くても入社して4〜5年目になるのではないでしょうか?
こう考えると、仕事で評価できるようになるまでは学歴で判断して、それ以降は仕事の評価で判断するというのは一理あるように思います。
■ 後書き
まぁ、海の物とも山の物ともつかない新人に、いきなり重要な仕事を任せる勇気があるのなら、学歴をガン無視して仕事の結果で判断できるかもしれませんが・・・
これ以外に評価できそうな物といえば、素直さ、物覚え、積極性、真面目さ、常識の有無、・・・うーん、何だか仕事の評価というには微妙。もっとも、小さな仕事もまともにこなせない馬鹿たれに、評価に価する仕事を任せる訳もないので、これらが出来ないのであればお話にならないんですけどね。
ん?お話にならないならどうするって?
・・・そりゃ、まぁ、あれですよ。「世の中は広いです。きっとどこかに貴方にあった仕事があります。貴方の新しい門出をお祝い致します。」しかないでしょ。幸い、複数の部署がある会社なので、受け入れ先を探して歩くのが先輩としての最後の務めってことで。
次回:学歴による扱いの差から社歴に想いを馳せる(後編)
投稿記事の一覧:http://harikofu.web.fc2.com/
--- blog end —
スポンサードリンク


