
■ 過去
そろそろ学校を卒業した若い子たち(私もそういう年になってしまった・・・)が会社に顔を出し始めました。彼らを見ていると、今から十数年前、私が入社したころを思い出します。
私が入社して暫くして思ったのが、「仕事ってこの程度なの」という失望感でした。
簡単な事ですらもマニュアルがないので、先輩方に聞かないとわからない、部署としての統一されたルールもないし、仮に決めたとしても、それを無視して独自の運用を継続して、しかも誰もそれを咎めない。
一体、これはどういうことなんだろうと思ったわけです。
■ 改善計画(失敗)
私が入社して、新人の仕事として割り当てられたのが電話取りなのですが、社内SEということで、システム関係のことを色々と質問されるのですが、悉く分からない。調べるための元となる資料もないので、知っている人を探して巡回営業。
問い合わせの内容が、高度なものならわかるのですが、良くある質問事項ですらも同じ状況では馬鹿らしいです。そこで、部署内の会議で業務改善の提案をしました。と言っても、入社1年目か2年目の頃の話なので、対した内容ではありません。一言で言うと、情報共有ですね。
問い合わせ、回答の内容を共有の資料に書き溜めて、同じ問い合わせが別の人にされても答えらようにしようという試みです。
・・・結果、総スカン。もう、笑っちゃうくらい反対されました。挙句に「それは、俺にやれって言っているのか」とまで言われて粉砕されました。
もうね、何というか、わずかに残っていたやる気が消え去ってしまいました。
■ 現在
それから十数年、状況は大きく変わりました。基幹システムはホストからWEBとなり、当時は存在しなかった様々なシステムが増え、子会社の支援も業務となり、内部統制を始めとした監査業務も始まりました。当時と変わらない管理体制のままで。
見た目は取り繕っていますが、内実はボロボロ。その証拠の一つが、先日の認証サーバの障害(認証サーバ(Net'Attest EPS)の障害と復旧)です。
私が主担当の基幹システムだけは、ある程度の質を保っているのですが、それにしても一人で出来る事には限界があります。
■ 再挑戦
前回の失敗の最大の要因は、私の力不足です。入社して数年の実績のない若造が現状を変えようといっても、説得力も強制力がありません。何かを変えようとすると、事の善し悪しに関わらずに抵抗があるものです。何の力もない新人が何を言ってもどうにもなりません。
しかし、そうやって総スカンをくってから十数年の間に、私はシステム部の肝である基幹システムを事実上掌握しました。ほかにも色々と勉強して、知識も蓄えました(まだまだ足りませんが)。
今なら、再挑戦しても前回のような惨敗を喫することはないかもしれません。勝算は薄いのですが、もう一度、挑んでみることにしました。
■ 後書き
勤め先では、毎年十数人を新卒として受け入れているのですが、ここ数年は定着率が良くなったようです。私の頃は、半年もしたら大半が辞めたものですけどね。
まぁ、当時のやり方が北海道で採用して、本州(激戦地)に飛ばし上に、OJTの名の元に即座に実戦投入と言う、どこのブラック企業だと言いたくなる状況だったみたいですから、当然なんですが。
私は総務、人事の担当ではないので詳しくは知らないのですが、今は現地採用とか、色々とやって随分と改善したようです。
次回:業務改善に挑戦 No.2 下から見上げる
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